こんにちは!Curieです。
2020年の年明け早々、米軍がイラン革命防衛隊の幹部・ソレイマニ司令官を空爆して殺害したという物騒なニュースが飛び込んできました。
いやとんでもないニュースきたわ〜・・・。
そこまでするほどの部隊だったのか?
ソレイマニ司令官率いる「コッズ部隊」はイラン革命防衛隊です。
イラン革命防衛隊とは、一体なんでしょう?
イラン軍とはどう違うんでしょうか?
そんなわけで今回は、イラン革命防衛隊とイラン軍の違いや、「コッズ部隊」について調べていきたいと思います!
イラン革命防衛隊とイラン軍の違いとは?
イラン革命防衛隊とイラン国軍は、共にイランの軍隊であることは共通していますが、
お互いに独立していて、別の組織として並立しています。
つまり、イラン国軍も陸軍・海軍・空軍があるし、イラン革命防衛隊も陸軍・海軍・空軍・情報機関などがある状態にあります。
なんで軍の組織が二つもあるの?
一つでいいじゃん同じ国なんだし
一言では言えそうにない事情があるってことか
そう。
両者ともイランの最高指導者が実権を握っていますが、両者の違いは歴史的な背景の説明なしにはできない関係にあります。
イラン革命(1979年)
イランはもともと親米王朝で、アメリカやイギリスの影響を強く受けていました。
えっ!最初は仲良しだったの?
想像つかない!
今とは大違いだな
けれども、アメリカが親米のイラン政権を利用してイランの石油利権を手に入れようしていたので、イラン国民の不満や不信感を強めました。
反体制派の人々がついに暴動を起こし、反米国家が誕生するイラン革命へと発展します。
親米の国が一気に反米の国になっちゃったんだね〜・・・
新しく誕生した反米国家・イランの国の安全保障を担う国軍は、アメリカやイギリスの影響を受けている旧帝国軍を継承する軍隊でした。
実権を握ったイラン革命の最高指導者は、国軍にまだ旧体制への忠誠心が残っているかもしれないと疑い、
国軍とは別の軍隊、革命防衛隊を新たに創設しました。
つまり、革命防衛隊は、親米政権の流れをもつ国軍と対立関係にありながら、対外戦力的には国軍と補完的な関係にある、反米一色のイランの軍隊なのです。
それも国軍と違い、ミサイルの開発や不動産・建設・石油事業の企業も保有し経済活動も行っているという、独自の特徴も持っています。
コッズ(ゴドス)部隊とは?
米軍に殺害されたソレイマニ司令官をトップとする「コッズ部隊」は、革命防衛隊の先鋭部隊です。
敵国を想定してつくられた対外特殊部隊で、工作活動や国外の反イラン体制派の排除、ハマスなどのイスラム武装組織との軍事訓練などを行います。
聞いてるだけでアメリカが警戒しそうな部隊だね
激しそうだな。
こうした特徴からわかっていない活動も多く、様々な憶測がアメリカを警戒させる要因になっているようです。
そしてついにトランプ政権が直接攻撃に出たので、オバマ前大統領が築き上げてきた努力が本当に全部チャラに。
せっかくイランの現政権が穏健派の大統領なのに…。
最高指導者ハメネイ師の怒りに思わず同情してしまいますが、恐ろしい報復劇がこの時代に起きることがないよう願っています。
まとめ
いかがでしたか?
今回はイラン革命防衛隊とイラン軍の違いやコッズ部隊について解説しました。
イラン国家体制の背骨とも言える超重要人物を、アメリカが直接先制攻撃に出たのはこれが初めてで、報復措置をとるとイランが宣言しました。
どうなることやら、恐ろしい話ですがニュースから目が離せませんね・・・!
最後までお読みいただきありがとうございました。
