こんにちは!Curieです。
イランが核合意の取り決めになっていたウラン濃縮について上限をなしとする宣言を発表し、更に緊張感が高まっています。
ところで、そもそもウランってなんでしょうか?
今回はウラン濃縮について、可能な限りわかりやすくまとめてみたいと思います。
ウランとは
ウランとは、もともと地球上にある元素で、主に原子力発電の燃料に使われる天然資源です。
ウランには燃える(核分裂する)ウランと、燃えない(核分裂しない)ウランに分けられ、
前者が約0.7%、後者が約99.3%で、天然ウランはほぼほぼ燃えない(核分裂しない)ウランです。
ということは、自然界には核分裂しやすいウランはないに等しいくらいなんだね
ウラン濃縮とは
一方で原子力発電は、核分裂によって生み出されるエネルギーを利用して燃料に使うので、燃える(核分裂する)ウランの性質が必要になります。
しかし天然ウランではあまりに少なすぎるので、発電用の燃料とする前に燃える(核分裂する)ウランを濃縮します。
ウラン濃縮とは、天然ウランから爆発しやすいウランを集める作業を指します。
なぜウラン濃縮度の制限撤廃は問題なのか
燃える(核分裂する)ウランは、原子力発電だけでなく、原子爆弾などの核兵器にも使われます。
核兵器とは、燃える(核分裂する)ウランなどの原子核の分裂で生み出された非常に大きなエネルギーを破壊力とする兵器です。
約90%まで濃縮度を高めると、核兵器に転用できると言われています。
広島に投下された原子爆弾は、燃える(核分裂する)ウランをほぼ100%まで濃縮して使われました。
つまり、ウラン濃縮の技術は、そのまま核兵器への保有になりえるのです。
核合意では、イランが原子爆弾1つつくるのに最低1年はかかるよう核関連施設などに制限をかけていました。
これをイランが解除したということで、今後について世間の注目が集まっています。
まとめ
いかがでしたか?
今回はウラン濃縮についてわかりやすくまとめてみました。
上限なしという含みを持たせるイランの発表は、
論理的には核兵器を持つこともできる一方で、持つとは明確に言っていないので余計に怖いですよね。
今後もニュースから目が離せませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
