ラグビー

エラスムス監督(南アフリカ)のラグビー哲学。指導歴や経歴も調査

こんにちは!Curieです。

南アフリカ代表スプリングボクスが、W杯日本大会で見事強豪国の栄光を勝ち取りましたね!

チームを率いるのはヨハン・”ラシー”・エラスムスHC(ヘッドコーチ)。

2015~16年は数々のワースト記録を更新し、クッツェー前HCが更迭されるなど低迷が続いていましたが、

後任のエラスムスHCは南アフリカ代表に自信を取り戻させました。

そのラグビー哲学は、一体どのようなものなのでしょうか?

今回は、エラスムスHCの名将たる手腕や経歴・コーチングキャリアなどをまとめていきたいと思います!

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エラスムスHCのラグビー哲学

運命を受け入れるコーチング

エラスムスHCは、非常に特徴的なラグビー哲学を持っています。

彼によると、ラグビーの成功に関わる要因は、選択リズム勢い怪我が少ないこと、そしてこれらが一貫していることだそうです。

同じ勝利という目標に対して、「準備が全て」とシンプルに一括りにしているエディ・ジョーンズHCに対し、エラスムスHCは勝利の要因に「」を入れている点で大きく異なります。

彼は、勝負とはいえ努力ではどうにもならない、こちら側がコントロールできないものがあると最初から認めているコーチなのです。

ある意味、非常に珍しいコーチと言えるかもしれません。

リラックスも準備

先発メンバーの発表は試合開始の48時間前までと定められており、どのチームも試合の2日前に会見を開いて発表します。

しかし、南アフリカだけは他のチームより1日早く、3日前に発表を済ませました

このエラスムス流のやり方にどんな考えがあるのかというと、試合前日もしくは前々日はオフの日に設定し、選手をストレスから解放する目的があるのだそうです。

「試合をするという事実は変わらないわけだから、試合前の3日間をどう過ごすか、ということの方が大事です。今回は前日に会見を開かずに休むことができるわけですから。先に我々のメンバーを見たことで、相手が作戦を変更してきても、それは私がどうこうできることではない。関係ありません」

出典:https://the-ans.jp/rugby-world-cup/89168/2/

つまり、もうすでに準備はしてきたという自信気持ちのゆとりを持つことが本番の試合の準備なのです。

思えば、準備と一口に言っても、予測不可能なことや想定外のことも考えなければならなくて、そうすると無限大に選択しなければならないことがありますよね。

いつもやらねばならないことばかりに気を取られていては、何が達成できるかを見極めることは難しいかもしれません。

練習の中ですでに達成したことに目を向けるということは、なにより選手たちの自信になり、クリアな思考で試合に望めるでしょう。

課題がたくさんあることは認めつつも、マインドセットだけではなく、それに影響を与えているのが心だということを認め、それにはスペースが必要だということをエラスムスHCは知っているんですね。

戦術変更しない

成績不振により更迭されたクッツェー氏の後任として、2018年3月に就任したエラスムスHCが見据えていたのは、1年後のW杯日本大会、すなわち3大会ぶりの世界一でした。

彼はそのための長期計画を立てていて、それまでの試合で例え負けが続いても、練習や戦術を変えたりはしませんでした

細かいところまで徹底的に練習するそうですが、一貫性を持たせることで選手たち一人一人が、何が重要なのかを明確にし、全員で共有することができるようです。

勝敗には運もあることを理解してるので、こうして感情の振れ幅を小さくし、目先の試合に左右されない、且つ切り替えの早いメンタルをつくっているんですね。

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誰にでも率直に話す

エラスムスHCはチームのメンバーやメディアに対し、声の調子を変えることも考えを隠すこともなく、非常にオープンに話します。

上にも書きましたが、彼は先発メンバーを早めに発表するし、戦術も変えないし、練習も公開して手の内を明かすし、隠し事はほとんどないと言っていいでしょう。

メディアにすらそうなのですから、選手たちにはなおさらです。

南アフリカは人種に関わる歴史的な問題があり、これまで様々な試練を乗り越えてきましたが、まだまだ課題はあります。

代表チームには白人と非白人の割合が決められ、一定数のアフリカ系選手を起用することが規定されていますが、それも選手や国内を中心に論争があります。

そんな中でチームの結束力を高めているのが、理論派として知られる彼のオープンで率直なところなのです。

正直な人間を前にすれば、人種は関係ないですよね。

エラスムスHCに対する選手やスタッフからの信頼は厚く、そんな彼の指導の下、自信を失いかけていたチームが再びW杯で躍動することとなります。

エラスムスHCの経歴・指導歴

1972年8月5日生まれで、南アフリカ東ケープ州デスパッチ出身。

現役時代はフランカーとして活躍し、1999年には南アフリカ代表主将を務めました。

プレーヤーとしてのキャリアは1994~2003年のほぼ10年で、南アフリカ代表キャップ数は36

エラスムス監督のコーチングキャリアは以下の通りです。

  • 2004年 フリーステート・チーターズHC就任
    • 2005年、2006年 国内リーグのカリーカップで優勝
  • 2007年 スプリングボクスのテクニカル・アドバイザー就任
  • 2008年 ストーマーズHC就任
  • 2009年 ストーマーズのラグビー・ディレクター就任
  • 2010年 ウェスタン・プロヴィンスのシニアプロコーチを就任
  • 2011年 スプリングボクスのテクニカルアドバイザー就任
  • 2012年 スプリングボクスのGM就任
  • 2016年 マンスター(アイルランド)のラグビー・ディレクター就任
    • 就任から3ヶ月後、監督の死去により同チームのHCも兼任
    • 2017年 2016-17シーズン 12プロコーチ賞受賞
  • 2017年 スプリングボクスのラグビー・ディレクターに戻る
  • 2018年 スプリングボクスHC就任

コーチングキャリアは、アイルランドのマンスターを除いてほとんど自国で活動されているんですね。

南アフリカ代表のHC就任は、2023年フランス開催のW杯終了までの契約となっていますが、

2019年W杯日本大会後にはHCを辞任し、再びラグビー・ディレクターの役に戻るとの声明を発表しています。

まとめ

いかがでしたか?

今回は南アフリカ代表スプリングボクスのHC、ヨハン・ラッシー・エラスムス氏についてまとめました。

選手経験もあり、選手を指導する以外にも幅広くラグビーの裏方に関わっていて、南アフリカのラグビーの光と影を身をもって知っている名将だと思います。

そんな彼だからこそ、人間の集団をよく理解し、チームとしてまとめあげ、強豪国としての誇りをもって導いているのだとわかりました。

今大会のW杯が終わってもHCでいて欲しいと個人的に思いますが、いろいろあるのでしょうね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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大学を卒業後旅行会社に就職するも、不自由な生活に疑問を感じ退社。 自由に国内外を飛びまわれる未来を夢見て、ノートPC1台で生活できる基盤に挑戦中。 食べることと旅がすき。